2023.03.10
人によったら「あそこの歯医者さんは1回終わったよ」や「すぐ被せものを作って入った」という人から
「治療が始まるまで2か月かかった」「なかなか治療が終わらなかった」という人まで様々です。
今回はそんな『なぜ虫歯の治療の回数に差がでるのか』や『回数がかかる理由』『できるだけスマートに、スムーズに回数をかけずに治療を受ける方法』等を早く治療を終わらせたい人必見な説明していきます。
目次
★1回や2回で終わる治療と回数がかかる治療の虫歯の違い
★なぜ回数・期間がかかるのか
★歯周病を安定させるには?
★歯科医が説明する回数をかけずに治療を受ける方法!!
★まとめ
むし歯の治療で治療回数を大きく分ける違いがあります。
それは虫歯が歯の神経(歯髄)まで大きくなっているかどうか、
C1、C2と呼ばれるエナメル質う蝕、象牙質う蝕の場合は1~3回程度の少ない回数での治療が可能です。
多くの場合は虫歯を削って『CR』と呼ばれるプラスチックで詰める治療や『インレー』と呼ばれる型どりをして入る詰め物での治療が可能です。
C3と呼ばれる歯髄炎となってしまった場合は回数がすごくかかります。
治療の手順としましては
むし歯の除去→隔壁→神経の除去→根管内の清掃→歯髄があった所の治癒・歯髄があった所に薬を詰める→歯の神経の治療が落ち着くのを待ちつつ歯の土台を作る→歯周病が落ち着き、歯茎が安定したところでかぶせ物の型どり→かぶせ物が入る
と数多くのステップが必要になってきます。
C4と呼ばれる残根状態では抜歯になることが多いため抜歯後の治療に関しては今回は割愛させていただきます。抜歯自体は1回で終わることが多いです。
C1,C2では回数がそこまでかかりません。治療に多くの回数・期間がかかるのはC3から
C3の場合は最終的にはかぶせ物の治療になるのですがそれまでにクリアしなくてはならない2つの治療があります。
・歯の神経の治療
・歯周病の安定化
こと2つの治療が終わってからかぶせ物の型どり、かぶせ物の装着となります。
小さな歯の中にある神経はとっても細いです。そこの神経があった、ある部分や細菌に汚染されている部分を丁寧に除去し、細菌が入り込まないようにお薬を根っこの先端まで密に詰める治療です。
そして神経がある空間の形は人、歯によってさまざまです。まっすぐな人もいれば曲がっている人、2本、3本ある歯や断面が楕円形、ひょうたんのような形をしている場合などがあり清掃するのが困難な場合もあります。
形が複雑であればあるほど治療が難しく治療回数や治療期間がかかることがあります。
この歯内療法に関しては治療のいろいろな考え方があり、治療期間や回数が様々です。
一般的に最終的なお薬を詰めてから1~3か月はかぶせ物を入れる前に経過を見ることが多いです。
かぶせ物の形は歯茎の位置によって調整することでその歯の清掃性、審美性や予後が大きく変わってきます。
ですので歯周病の治療を行い、歯茎が安定するぐらい引き締まっているのを確認してからかぶせ物の治療になります。
日本の保険治療の考え方も『まずは歯周病の治療を行い、歯周病が落ち着いていることを確認してからかぶせ物の治療を行う事』となっています。
C1、やC2の治療と違い『かぶせ物』の治療は歯周病の治療を先に行わなくてはいけない為、治療に期間がかかります。
歯周病の治療は治療回数、期間が歯周病の状態によって大きく変わります。
歯周病の治療の詳細は『日本歯周病学会』が『歯周治療のガイドライン』とPDFで無料公開している為そちらを読んでいただければと思います。
簡単な歯周病の治療の流れを説明します。
歯周病の治療は検査と治療を繰り返し、歯周病を安定させること、歯肉を良い状態に保つことが目標となります。
軽度歯肉炎状態であれば検査して歯石を取ったりクリーニングして1か月後に再検査をし、その際歯茎の状態が良ければかぶせ物の治療に入ることができます。
再検査をしたときに『縁下歯石』と呼ばれる深いところについている歯石や、歯周病の状態が悪い場合は歯茎の深くまでお掃除をします。
その後また歯茎が治るのを待ってその後また検査をします。
そしてその後はまた結果次第です。歯茎が良ければかぶせ物、歯茎が良くなければ歯周外科治療となります。
歯茎が悪い人にとって、歯周病の治療はものすごく回数、期間がかかります。
かぶせ物を作っていくためにもまずは歯周病の治療も行っていきましょう。
回数をかけずに治療を行っていく方法が二つあります。
①虫歯を小さいうちに治療する!
②定期的に歯医者さんに行って歯周病の状態を安定させておく!
この2つは確実に治療の回数を減らすことができます。
①の虫歯が小さいうちに治療することは『★1回や2回で終わる治療と回数がかかる治療の虫歯の違い』で説明したとおりです。
②の『定期的に歯医者さんに行って歯周病の状態を安定させておく』についてなのですが歯周病が事前から落ち着いてることがわかっている場合は虫歯の治療を行った後すぐにかぶせ物の治療をすることができます。
どうしてもかぶせ物の治療で期間や回数がかかるのは歯周病の治療。
普段から歯周病のケアをしておけば、いざとなった時でもすぐに対応が可能です。
私としても『虫歯』をすぐに治療したいと思っているので歯周病の治療を待たずにできてとてもうれしいです。
歯科治療は単に虫歯を削って治すものだけではありません。お口の中全体、身体の状態によって大きく変わってきます。
虫歯の治療に回数や期間がかかる場合はそれなりの理由があります。
もし歯科を受診していて回数や期間がかかるのを不思議と思ったらぜひスタッフに聞いて頂ければと思います。
そして普段から歯科を受診し定期的にケアをしてもらいましょう!
定期的な歯科でのケアは将来発生する医療費や介護費用を下げるというデータもあります。
将来の自分のために、家族の為にもぜひ歯医者さんに行ってみましょう!!
〒272-0025 千葉県市川市大和田2-13-24
【ネット予約可・マウスピース矯正・小児矯正・ホワイトニング相談ください】
きれいで安心・安全な親子で通える歯医者さん
ペア歯科医院 市川診療所 森大智
ペア歯科医院市川診療所ライン公式アカウントを作りました。
まとめ記事7選
ぜひとも読んでいただきたい記事
ペア歯科医院YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC9KdttTL7_BJfPZ5shzUNXQ
ペア歯科医院市川診療所インスタグラム
https://instagram.com/pearshikaichikawa?igshid=16zto2lj3q7r6