歯科情報
【歯が無いとふとる？】歯が無いとメタボになりやすい事について『食育の一環として』
2022.06.15
『歯が無い事と太ること』
一見関係ないように見えて実は関係が深いことがありますよね。
今回はそんな歯が無いまま放置していると『メタボリックシンドローム』を引き起こしてしまうリスクが上がってしまうことについてです。
目次
メタボリックシンドロームとは？
歯が無いとどのくらいメタボになりやすい？
なぜ歯がないこととメタボと関係あるの？
まとめ
メタボリックシンドロームとは？
メタボリックシンドロームとは生活習慣病の前段階にある状態で、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
『メタボ』と聞くとただ内臓脂肪がたまって太っている状態、というイメージがありますが内臓脂肪だけでなくいろいろな動脈硬化を引き起こす因子を持っている人が診断される病気です。
メタボリックシンドロームの割合は40～74歳では、男性で約55％、女性は約17％に要注意という結果が出ています。
歯が無いとどのくらいメタボになりやすい？
2016年に「歯がない人と、メタボリックシンドロームの関係」を調べた論文があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27559974/
この論文では歯の数とメタボリックシンドロームにかかりやすさを調べたものなのです。
前提として歯の数は全部ある人で28本です。
そしてその28本すべて残っている人と比較して
21～27本の人はオッズ比で32％、
1～20本の人はオッズ比で55％、
0本、歯がない人はオッズ比で79％、
メタボリックシンドのリスクが高いという結論をだしていました。
なぜ歯がないこととメタボと関係あるの？
歯が少ないからメタボリックシンドロームにかかってしまったのか、メタボリックシンドロームにかかってしまった影響で歯が無くなってしまったのか、
この論文ではわからなかったそうです。
ただし考えられることとして
- 歯が無くなってしまい食べにくくなる
- 食べやすいカロリーの高い食べ物(菓子パンなど)を積極的に食べてしまう
- ふとる、メタボリックシンドロームにかかってしまう
場合と
- メタボリックシンドロームや糖尿病にかかり歯周病にかかりやすくなってしまう
- 歯周病が悪化する
- 歯が抜ける
と両方の原因の可能性があるそうです。
まとめ
『歯が無い事』と『メタボリックシンドローム』
一見関係ないようなことでも実は関係深いことがあります。
もし『歯が無い人』がいたらまずは歯を治療するところから、
もし『メタボリックシンドロームと診断された人』がいたら歯周病の治療から行っていきましょう。
歯が無い事で食生活は確実に乱れます。
無意識に食べやすいものだけ食べたり、噛めているようで実は噛めていなく胃腸に負担をかけていたり。
そんな大切な歯を守ってい行きましょう！
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