2020.03.21
消毒や滅菌、殺菌、除菌など菌を減らす効果のある名前が沢山あります。
実はこの言葉には違いがあることをご存じでしょうか。
今回はその解説をしていきます。
まずは一番わかりやすい
についてです。
滅菌とは
とされています。すべての微生物を死滅させるため、かなりの大掛かりな処置が必要かつ、対象が限られています。
主に手術の際に体の組織の中に触れる可能性がある器具はすべて滅菌します。
当院ではタービンからコントラ、5倍速などハンドピースと呼ばれるものはすべて滅菌してますし、削るタービンバーやスタンプバーなども滅菌できるもはすべて滅菌しています。しかも国内最高基準のクラスB相当の滅菌機を使用しているため安心です。
ちなみに人体は滅菌できません。どの方法でも多分死んでしまいます。
次に
消毒は漢字の通り『毒を消す』ことを意味しています。
詳しく説明すると
これにはターゲットが存在し、何を消毒するかによって強さが変わります。
強力な芽胞を持つ菌を消毒するにはかなり強い消毒薬が必要になりますし、
新型コロナウイルスはアルコールで十分ともいわれています。
当院ではユニット(歯医者さんで座る椅子)の周辺の滅菌できない場所をかなり強力なユニット周り用のシートでふいて消毒しているため清潔です。
歯科や医療の現場では上記の二つをよく使用します。
考え方としては滅菌できるものは滅菌して、ディスポで捨てれるものは捨てて、それ以外は消毒するといったイメージです。
残りの殺菌と除菌は今の2つよりかなりあいまいな部分があります。
とは、こちらも名前通り
『菌を殺す』
事をいいます。少しでも菌を殺していれば殺菌です。
医薬品や医薬部外品以外では使用できない言葉になります。
ですのでそれ以外の商品では除菌と呼びます。
とは『菌を取り除く』という意味になりますがどちらかというと法律上殺菌といえないため、
除菌と言っている意味合いのほうが多い気がします。
同じような言葉ですが少し意味合いが違うものになります。
院内感染を防ぐための滅菌や消毒はとても大切ですが正しい知識もとても大切なことになります。
次回はマスクの目的、意味と効果的なつけ方です。
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ペア歯科医院 市川診療所 森大智
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