2020.08.22
歯医者さんでの治療で嫌なこと、苦手なことランキング上位に入るのが
『歯医者さんでの麻酔の注射』です。
麻酔の分類としては局所麻酔といい、部分的にきかせる麻酔になります。
自分が注射をされるのを鏡で見る人はほとんどいないと思いますので今日は
『歯医者さんでの麻酔の注射についてと、麻酔が効きにくい時の特徴』を説明します。
ほとんどの処置で使用される注射の中身は「2%リドカインに1/8万のアドレナリン」です。
リドカインという神経の伝達を止める薬液で『痛み』の信号が流れないようになり、痛みが感じなくなる原理です。
そこにリドカインという成分が流れしまわないようにアドレナリンという薬液が入っています。
ほかにも何種類かあるのですが基本的には神経の伝達を止める薬が入っています。
まず一番気になる針ですが太さが何種類もあります。
針は細いほど痛くなく、太いほど薬を
針の太さの単位ですが『G』とかいて『ゲージ』という単位で表記されます。
当院ではかなりこだわって『33G』という細さの針を使用しています。
どのくらいかというと針の太さが0.2mmしかありません。
比較対象で21Gの針とボールペンとの写真です。
ものすごく細いことがわかると思います。
そのほかに使用する道具が注射器です。
当院には何種類もあり、それぞれ使い分けています。
電動の麻酔器もあります。これらを使用して歯医者さんで麻酔をしています。
また表面麻酔というものもあります。
注射の針を刺すときにできるだけ痛くならないように塗るタイプの麻酔をしていきます。
ぬってからしばらくするとジンジンしてきます。
いい匂いのお薬が多いのですが、味は特別マズイのでなめないように注意しましょう。
一番大切です。お互いに今日治療する場所の再確認をします。
表面麻酔を塗って針を刺すときの痛みを少しでも減らします。
ただし痛いことは痛いです。
針を刺して、そのあと薬液を注入します。
針を刺すときはチクッとします。
薬液を入れているときはジーンと押されている感じがします。
チクってしたときに動いてしまうともう一度針を刺さなきゃいけなくなってしまいますので動かないようにお願いします。
お薬が多少お口の中にも流れるのですがとても苦いです。
麻酔が効いてくれるまで時間がかかります。
ひとまず待ちましょう。
追加で何回か麻酔をするときもあります。
その麻酔はおそらくできるだけ痛くしないために分けて注射しているものなので心配しないでください。
この時動悸が出る場合があります。
これは局所麻酔に入っているアドレナリンという成分の効果です。
すぐに分解される成分なのでしばらくしていると治りますので安心してください。
また注射をした後に気分が悪くなる場合もあります。
基本的には「血管迷走神経反射」と呼ばれるものなのでそれも安心してください。
ただし歯医者さんに気持ち悪いことを伝えましょう。
詳しくは『デンタルショック、注射をして気分が悪くなる人へ』をご覧ください
治療後も麻酔がしばらく続きます。
大体1~2時間ぐらいだと思ってください。
ただし個人差がものすごくあるのでたまに半日ぐらい効いてしまう人もいます。
麻酔が効いている時間は麻酔が効いているところを噛まないように気を付けて、かつ熱いものを飲んだり、お食事は控えたほうが安心です。
以上になります。
歯医者さんの麻酔は基本的にはお口の中にすつ注射なので痛い事は痛いのですが、細い針を使用することや表面麻酔をする事により多少和らぎますのであんしんしてください。
炎症がある人や、今すでに痛い人は麻酔が全然きいてくれません。
可能であれば痛くなる前に行きましょう。
炎症が強い人や、痛すぎて麻酔が効かない場合、応急処置をして炎症が落ち着くまで待ちます。
歯周病が強い人は歯茎に打った麻酔が歯周ポケットから漏れてしまい、麻酔が効きにくい場合があります。
普段から歯周病のケアをしていきましょう。
骨の厚みが厚い人はお薬がなかなか浸透してくれなくて、麻酔が効きにくい人がいます。
ちょっと違う方法で麻酔をきかせる場合があります。
大体この3パターンが多いです。
①と②からできるだけ歯医者さんが苦手な人は普段から歯医者さんに行った方がいいと思います。
歯医者さんでの麻酔の注射は目では見えないところにされるので怖いイメージと痛いイメージがあります。
昔に比べて針がかなり細くなっているので昔よりはよくなっていると思いますので安心してください。
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