2021.04.21
この溝の色は何なのか、そもそも虫歯なのか、治療はどんなことをするのか。
今回はそんな奥歯の溝の色について説明していきます。
まずは基本的な話からです。
歯の頭の部分は
①エナメル質
②象牙質
③歯髄
の3層になっています。
①のエナメル質は歯の表面に存在し、体の中で一番固い部分です。
もともとお口の中にあるもので、すり減りにくく、酸にも強い歯の中身を守ってくれる部分です。
この部分が虫歯になっても削らずに様子を見ていくことが多いです。
②の象牙質はエナメル質の内側にあり、骨と同じぐらいの硬さの部分です。
エナメル質に比べるとかない柔らかく、酸にも弱いです。
この部分が虫歯になってしまうと急速に虫歯が進行していきます。
ですので早めの治療が大切になってきます。
③の歯髄は象牙質の内側にあり、歯に栄養を送っている部分です。
血管と神経があり、この部分まで虫歯になってしまうとものすごく痛くなり、この歯髄を取らなくてはいけなくなってしまいます。
「虫歯が大きいので歯の神経を取りましょう」となった場合に取り除かれる神経とはこの歯髄のことです。
詳しくは
を読んでください
では本題です。
黒い場合の可能性として
・虫歯
・溝が着色しているだけ
の2パターンがあり、
治療としては
・削って詰め物をする
・経過観察していく
の2パターンがあります。
それを見極める3つのポイントとして
①実際に溝に穴があいているか
②甘いもの、冷たいものがしみるなど症状があるか
③レントゲン写真で歯が溶けている様子があるか
です。
①実際に穴が開いている場合
実際に穴がありている場合は食べ物が詰まってしまいますので削って埋める場合が多いです。奥歯の溝に穴がありている場合は虫歯と診断されます。
②冷たいもの、甘いものがしみる
本当に溝がしみているの調べます。
奥歯は食いしばりが強い人、歯周病がある人は歯の横の方が冷たいものでしみる場合があります。
甘い食べ物を噛んでしみる人は虫歯の可能性が高いです。
溝のせいでしみる場合は削って詰め物をする治療を行います。
③レントゲン写真で歯の溶けている様子があるか
象牙質まで虫歯が進行してしまうとレントゲン写真上で黒く抜けて見えます。
その場合は中で虫歯が広がっていますので削って詰め物をしていきましょう。
①、②、③で問題ない場合、経過観察する場合があります。
ほかにも光を当てる検査をする場合もあります。
奥歯の溝が黒いですね。
この歯を割ってみると
黒い線がエナメル質で止まっています。
この場合は削らずに様子を見ていくことが可能です。
次に別の写真です
写真の奥歯の溝も黒いですね。
この歯たちは虫歯の初期段階、エナメル質に限局している虫歯です。
定期的にフッ素を塗ることと、歯ブラシを頑張ることで削らずに済むことができます。
治療する場合、プラスチックで詰めることが多いのですが自分の歯に勝てるものはありません。
治療が必要ない場合はできるだけ削る治療をせず、これ以上虫歯が進行しないようにしましょう。
ちなみに2枚目の写真の歯は私の歯です。ずっと何年も前からこの状態で過ごしています。
子供の場合は話が変わってきます。
子供の奥歯の溝はシーラントがとても有効です。
特に大人の歯の奥歯が生えた場合は早めにシーラントをしていきましょう。
逆に見た目が問題なくても虫歯ってこともあります。
この銀歯を取ってみると
こんなに虫歯になっていることもあります。
詳しくは
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