2020.04.26
新型コロナウイルスの話でよく出てくるSpO2
今回はこのSpO2についての話です。
SpO2とは経皮的動脈血酸素飽和度といい、血液中の動脈血に含まれている赤血球がどのくらい酸素を運んでいるかを表しています。
正常値が95パーセント以上でそれを下回ると体に酸素が足りないといった数値になります。
これはパルスオキシメーターという機械で測定します。
指に装置をはさみ、しばらくしているとパルス(脈拍)とオキシ(経皮的動脈血酸素飽和度)を測定してくれるすごく便利な機械です。
ではSpO2が95%未満とはどのような状態でしょうか
たとえばSpO2 90%
90%も酸素を運んでいると聞くとすごくいい状態に聞こえますが実際は違います。
ここからは少し難しいです。体に酸素がどのくらい入っているかというのを測定する方法で酸素分圧(PO2)というものがあります。
こちらは動脈に針を刺し、血液を抜き取り、その血液に酸素がどのくらい入っているのかをmmHgという圧力の単位で測定する方法があるのですが、
正常値が大体100mmHgですがSpO2が90%のとき、酸素分圧は60mmHgまで下がります。
100から60まで減るとすごく酸素が減っているのがわかると思います。
実際パルスオキシメーターをつけてSpO2が90%まで下がるまで息を止めようとするとすごく息苦しく、こんなに苦しいの!!って思うぐらいです。
そして90%以下にはなかなか下げれません。
このパルスオキシメーターという装置は医療の現場で必須なもので世界中で使用されています。
患者さんになにかあったらとりあえずパルスオキシメーターってぐらい簡易で有益なものです。
もし気になる方は当院で簡単に測定できますのでお声かけください。
次回は自分が感染しないためのバックバルブマスク、別名アンビューマスクについてです。
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