歯科情報

お口の中に白い何かができた!これは大丈夫?ぬぐうと取れる

2020.04.04

歯茎や舌になにか白いものができたことはありますか?

私はあります。

口内炎ではないし、白い膜っぽい何かが気づいたらありました。

歯科大学に入る前のころでその時は最近疲れてたからかなっと思い、その後そのままなくなりました。

あの白かったなにかはなんだったのか今だったらわかります。

お口の中に白い何かができる病気や病気じゃないのはかなり種類があります。

中には少し危険なものから全く問題ないものまで様々です。

今回はそんな話です。

歯ブラシをした後、鏡でお口の中をチェックしたことはありますか?

一週間で一回ぐらいは定期的に自分で見てみることをお勧めします。

お口の中をじっくりの見ると結構不思議なところが沢山あります。

よーく見てみると変なところに筋みたいのがあったり、歯茎の色に境目があって2種類みたいになっていたり、

いつも見ておくことで少し変な時にわかるようになります。

では歯茎が白い時は見たことがありますか?

また箇条書きします。

①やけど、傷の治りかけ、入れ歯の傷など

これは単純にお口の中をやけどしたり、傷つけてしまったときの治る過程で繊維が集まり、白くなる時があります。

拭ったら取れるタイミングと取れないタイミングと両方あります。

時間がたてば治りますので様子を見ていきます。

②カンジダ症

カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)が増殖し白い粘膜になります。

こちらは特殊なタイプを除き基本的にはぬぐったら取れます。

カンジダ菌は正常な方でも口の中に存在する場合がありますが、

口腔内の状況の悪化、免疫力の低下、体調が悪くなった時に増殖し、口腔内に見えるようになる場合があります。

口腔カンジダ症です。

基本的には体力アップと休息、お口のケアをしていくと早めに治ってくれます。

③白板症

白板症(ハクバンショウ)はお口の中になかなか消えない白い粘膜ができてしまう病気です。

こちらはぬぐっても取れませんし時間が経っても治りません。

ただし見た目が①とあまり変わらす、区別がつきません。

しかし状態としてはかなり悪く、もし白板症であるなら切除する場合が多いです。

前がん病変といわれ、がんになりやすいといわれています。

④口腔ガン

がんです。口腔がんは発生頻度は実はかなり少ないです。

見た目がもこもこしている場合もあれば、③の白板症のような場合もあります。

こちらも手術になります。

 

代表的な例をだしたのですが口の中の白い病気の治療には流れが存在します。

まずは傷つけてないか、カンジダの疑い等ないか調べ、口腔内をきれいにして治りを確認します。

もしなかなか治らない場合は細胞診という検査を行います。

これは白い部分をこすり、プレパラートに乗せ、

アルコール等で脱水したのちパパニコロ染色という特殊な染色をします。

そうやってできたものを細胞の色や形、数、割合などで判断します。

この検査は白色病変の危険度を検査するもので病名まではつけれません。

その検査であまりよくない結果が出た場合は今度は切除、精密検査をします。

これは名前の通り、手術をして白色病変を切り、切った組織をとても薄く切り、プレパラートの上に乗せ、染色し、顕微鏡でみます。

そこで初めて病名がわかるときがあります。

 

お口の中に白いのができるときはよくあります。

鏡で定期的にチェックする習慣をつけましょう。

基本的に痛みがない場合のほうが多いです。

なかなか消えない場合は歯医者さんにご相談ください。

 

そしてお口の中に黒いものができるときもあります。

これは私にできた血腫。

ほっぺをかんだ時にできた血豆ですね。

すぐできるものはすぐ治ってくれるのですが、昔からずっとある人は一度歯医者さんに診てもらいましょう。

 

お口の中にできたボコボコが気になる方は

振動を感じたときに歯の痛みを感じる方は

時間帯によって痛みを感じる方は

を読んでください

 

次回は「詰め物、かぶせ物を取るもの」ランキングです。

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昔、犬の口腔内の細胞診をしてこのパパニコロ染色をたくさんやりました。

その時の論文が

『盲導犬(訓練犬)の口腔内細胞像について』です

細胞診はブラシで犬のほっぺたをこするだけでいいのですが、犬嫌いの友人とやったため、すごく大変でしたがいい思い出です。

 

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