歯科情報

【長い目で見ると】抜いちゃった方がいい場合について

2020.06.17

歯医者さん同士でよく話に出るのですが、

『実は歯を抜いてしまった方がその人のためになる場合がある時がある』

といった事実があります。

 

前回『歯をすぐ抜く歯医者はヤブだ』に書かいたのですが、今回は

『抜いちゃった方がいい歯』

について書きたいと思います。

 

これは抜いたほうがいい、これは抜かない方がいいという指標があるのですがその中でもよくある例を説明します。

①親知らず

 

親知らずが生えているのですが『噛み合わせの歯がない場合』、『お口が小さくて奥まで磨くのが難しい方』『歯の生えている向きがずれている方』、

今は頑張って磨いているのですが、その頑張って磨くことを続けられるかが問題です。

 

まず毎日しっかり磨くのがすごく大変で、油断すると虫歯や歯周病が進行しがちです。

特に歯周病は体が元気な時は症状などでなく、特に問題はないのですが、

『疲れがたまったとき』や『免疫力が落ちているとき』に痛くなりがちです。

そして磨くのが難しい歯を『老後もちゃんと磨くことができるのか』も大きな問題になってくると思います。

どうしても年を重ねるごとに手先が動きずらくなりますので、あまりきちんと磨けず、その時に痛くなってしまったら大変です。

 

もちろん必要な歯であれば頑張ってほしいのですが、そんなに重要な歯でなければ、

できれば『元気で体調のいい今のうちに』抜いてしまった方が治りもいいのでいいと思います。

 

②ぐらぐらしている歯、虫歯で歯がほとんどなく根っこだけ残っている歯

かなりぐらぐらしている歯、歯が少ししか残っていない歯を残すことはかなり困難です。

もちろんどれもこれも抜くわけではないのですが、残すことによってデメリットもあります。

 

・お口の中に残っている期間が長いと、歯を支えている骨がどんどん吸収されていって抜いた後の骨の残り方が違う

早めに抜いたほうが骨が残ってくれやすいです。

骨がより残っていた方が一般的に入れ歯も安定しやすいし、インプラントもしやすいです。

 

・入れ歯を頻回に作り直さなくてはいけなくなる

ぐらぐらしている歯が痛くなると抜く場合が多いです。

そのたびに入れ歯や被せものを作り直さなくてはいけなくなる可能性があります。

であれば入れ歯を作る前に、もう無理そうな歯を抜いてしまうのも一つの治療方法です。

 

・今は大丈夫ですが将来的に抜きずらい状況になる可能性がある

これは一般的に知られていないのですが、歯を抜きにくい病気が存在します。

一番メジャーが骨粗鬆症でBP製剤と呼ばれる薬を飲んでいる方。

そのお薬自体はすごくいいお薬と聞いています。

ただし歯を抜くときは注意が必要でそのまま抜くことができない可能性があります。

年を重ねることでよりいろいろな病気になりやすくなります。

状況によってはすぐに歯を抜くことが困難になります。

「あの時抜いておけばよかった」と思うかもしれません。

 

歯医者さんでの治療は一定の期間だけかもしれません

ただし自分の口の中は一生です。

長い目をみていろいろ考えていきましょう。

歯を抜く抜かないの最終的なところは治療を受けるご本人の考え方です。

 

いろいろな治療にはメリット、デメリットが存在します。

その両方を見ていき、長期的なスパンで考えていきましょう。

 

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ペア歯科医院 市川診療所 森大智

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