歯科情報
【唾液のすごいところ8選】唾液が少なく感じできたら気を付けて
2020.08.21
猛暑が続いています。
脱水状態になってくると少なくなってくる唾液。
今回はそんな唾液の機能についてと唾液が減少すると起きることについて説明をしていきます。
唾液と聞くと「汚い」ってイメージがあると思いますが実はすごく優秀です。
口の中を潤すだけのイメージですが健康になるためのいい成分がたくさん含まれています。
まずは唾液のすごいところ8個説明していきます。
①消化を助けてくれる
アミラーゼという酵素が含まれています。
この酵素はでんぷんを分解し、糖分に変えてくれます。
お米とかをよく噛んでいると甘くなってくるのはこの酵素の作用です。
②食べ物を噛みやすく、飲み込みやすくしてくれる
唾液の水分と粘度で食べ物をある程度の塊にして噛みやすく、飲み込みやすくしてくれます。
またその際食べ物の味が唾液に流れて味を感じる作用もあります。
③歯の再石灰化をしてくれる
日々の食事により歯が少し脱灰してしまいます。
しかし唾液により再石灰化してくれます。
簡単にいうと食事によって虫歯になりやすくなった歯が、唾液によってもとにも戻ってくれます。
④酸性に傾いたお口の中を中性にしてくれる
食事によって酸性に傾いたお口の中を、唾液の作用によって中性に戻してくれます。
酸性のままだと歯が虫歯になりやすくなってしまいます。
⑤歯や歯茎を保護してくれる
歯にペリクルという膜を作ってくれたり、歯茎やほっぺたの内側に唾液の膜を作り、刺激から守ってくれます。
また、歯茎などの修復を手助けしてくれます。
⑥菌をやっつけてくれる
抗菌作用があり、菌を殺してくれます。
⑦お口の中を洗ってくれる
唾液がでて、それを飲み込むことでお口の中に水の流れができ、お口の中をきれいにしてくれます。
⑧しゃべりやすくなる。
お口の中に唾液があることで舌や歯や唇、ほっぺ同士がくっつかず、しゃべりやすくなります。
お口が乾燥するとお口の中がうまく動かなくてしゃべりにくくなります。
唾液のとてもいい機能を8個説明しました。
普段唾液のことなんてあまり考えないと思いますが、実はとても有能です。
しかしこの有能な唾液の量が減少してしまう時があります。
ドライマウスとか言われるものです。
原因として一番多いのが加齢。どうしても年々唾液の量が少なくなってしまいます。
他には脱水や薬の副作用によるもの、病気の影響、口呼吸、ストレスなど実は様々な理由もあります。
暑い時期は普段乾燥していないのに、急に口が渇いてきたらかなり脱水になっていると思います。
早めの水分補給をしてください。
では普段から乾燥している方はどうしたらいいでしょうか。
いくつか対策があります。
①口呼吸をやめる
口で息をしてしまうとどうしても乾燥してしまいます。
唇は閉じて鼻で息をしましょう。
健康のためにもすごく大切です。
②よく噛む
よくかむことは大切です。
よく噛むことで唾液は出やすくなります。
③唾液腺マッサージをしてみる
唾液腺マッサージというものがあります。
唾液をつくるところをマッサージし、唾液の分泌をしやすくするものです。
やり方はインターネットで調べると出てくるのですが、初めての方は歯医者さんに相談し、直接教わることをお勧めします。
④人口唾液を使用してみる
人口唾液とも呼ばれる保湿材を使用するのもおすすめです。
ジェル状のものや、うがい薬みたいなもの、スプレー式など様々なものがあります。
個人的にはジェル状のものが便利かつ楽で長持ちするためオススメです。
ですので当院ではジェル状の人口唾液を取り扱っています。
対処方法を説明しました。
もし唾液の少なさを感じている人がいたら是非ともやってみてください。
詳しく聞きたいことがありましたら聞いていただければと思います。
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