歯科情報

「セラミックって一種類じゃないの?」歯医者さんのセラミック治療ってなに??

2020.12.25

歯医者さんでよく聞くセラミック治療、実際何なのかよくわかっていない人も多いと思います。

そんなセラミックの治療方法のほかに「セラミック自身に種類」と特徴、違いがあることをご存じでしょうか。

 

まずはセラミック治療全体のメリットから

①色が白くて目立ちにくい

②汚れが付きにくい

③着色しにくい、色が長持ち

④強度がある、かなり丈夫

⑤体に安全(生体親和性が高い)

⑥歯茎が黒くならない(金属を使用すると歯茎が黒くなることがある)

などがあります。

 

それをふまえてセラミックで治療できる治療方法の種類です。

・インレー(つめもの)

・クラウン(かぶせもの)

・ラミネートべニア(歯の表面に張り付けるもの)

の3種類がメインです。それぞれ簡単に解説します。

 

 

・セラミックインレー

虫歯がある程度小さいく、神経までいってはいないけれども広範囲にわたって虫歯になってしまい、CRと呼ばれるお口の中で直接治すことが困難な場合の治療方法です。

歯の形をそろえた後、カタドリをしてその次に調節して詰め物を詰める治療方法です。

同じサイズの虫歯を保険で治療すると金属になってしまう為、白くしたい人におすすめです。

 

・セラミッククラウン

インレーと違い、虫歯がかなり大きく、被せものでの治療になった場合セラミッククラウンの治療が適応になります。

神経の治療を行った歯はかなり折れやすくなってしまう為、被せもの治療で対応することが多いです。

神経が残った場合でも虫歯が広範囲で噛むところがなくなった場合でも、被せものの治療になります。

また歯が無くなってしまった場合のブリッジと呼ばれる治療でも、無くなってしまった歯の前後にこの被せものが入ります。

 

・ラミネートべニア

歯の色や見た目が気になる方向けの治療です。

主に前歯の色や形をきれいにする治療で、歯の表面を少し削り、そこに『つけ爪』みたいにセラミックを張り付けてコーティングします。

そうすることで自分の歯にセラミックの「きれいなところ」が乗っかり気になっていた所がなくなる治療方法です。

この治療方法は他の治療方法と違い注意が必要なことがあります。それは自分の元気な歯を削らなくてはいけないことです。

また当然ですがコーティングしたところが一生持つわけでもない為、この治療法を選ぶときは良く歯医者さんと相談してからにしましょう。

 

ここまでは一般的に言われているところを説明しました。

ここからは一歩踏み込んだ話です。

上記すべてがセラミック治療と呼ばれるものですが素材や作り方がいっぱいあります。

 

歯医者さんで使用されるセラミックは

・ジルコニア

・ガラス系セラミック

・ポーセレン

の3種類を単体、もしくは複合して使用する場合が多いです。

また

・ハイブリッド

と呼ばれるレジンとセラミックが混ざった材料もあります。

それぞれの特徴を説明します。

 

・ジルコニア

人工ダイヤモンドとも呼ばれ、強度がとても強く、経年劣化もほとんどありません。

奥歯の被せものなどに使用できるほど丈夫です。

ブリッジにしても大丈夫なぐらい硬い為、前歯はもちろん奥歯のブリッジでも使用することができます。

軽くて白くて劣化しない機能を求める人には一番おススメの素材です。

欠点としては

①硬すぎる為、定期的にかみ合わせのチェックが必要です。

人間は日々少しづつかみ合わせが変わっていきます。

調整していかないとジルコニアを入れた歯だけ強く当たることになってしまうかもしれません。

②色は白くてきれいなのですが透明感が少しありません。

他の治療方法に比べると人口の被せものが入っているがわかりやすいです。

透明感や自然な色合いを出すためにジルコニアの上にポーセレン等を盛り付けるやり方もあります。

前歯部の目立つ範囲の被せものやブリッジはこの治療方法が多いです。

この偽ダイヤモンドもジルコニアです。人工ダイヤモンドとしても使用される素材です。

・ガラス系セラミック

有名なのはe.max(イーマックス)と呼ばれる種類の被せものの材料です。

昔のセラミックの被せものに比べて強度が上がっていますが、ジルコニアほどではありません。

単体の被せものや詰め物に使用されることが多く、見た目はほとんど『天然の歯』に近いです。

私も右下の詰め物にこれが入っています。

ジルコニアに比べて透明感があり、自然な色を再現できます。

前歯部の被せものにおすすめです。

またジルコニアと組み合わせることでブリッジにも使用することができ、強度と審美性を両立した被せものを作ることができます。

 

・ポーセレン

強度がいまいちなため今は単体で使用されることが少なく、ジルコニアや金属と組み合わせて使用されます。

欠けやすい欠点がありますが、見た目はキレイで審美的です。

一昔前にすごくキレイと言われていたメタルボンドクラウンは金属にポーセレンをくっつけた被せものです。

現在はジルコニアにポーセレンを表面にコーティングした被せものが流行りです。

色の表現の幅が広く、グラデーションカラーにすることも可能なため、ご自身にあった色を作ることが可能です。

 

・ハイブリッド

詰め物から被せものまで対応できるのですが、色合いと強度、経年劣化するのが欠点です。

セラミックの粉末をレジンでつないだ材料でセラミックとレジンの中間の性質を持ちます。

入りたてはキレイなのですが時間とともに色が沈着してきたり、硬さも時間とともに落ちてきます。

ただし保険で治療できるのがメリットです。

とりあえず白いのを入れて、そのうちセラミックに変えたい人におすすめです。

 

よくセラミック治療と聞きますが具体的には知らない人が多い治療だと思います。

ご自身にあったセラミックを選んでいただければと思います。

当院の価格表は

診療案内 審美治療から歯周病の治療、入れ歯まで何でもご相談ください

をみて下さい。

詰め物・かぶせ物について詳しくは

【かぶせ物・詰め物の治療】『白い保険外のかぶせもの』ジルコニア等の違い

を読んでください。

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